Dr.Isoganakyaのハッピーライフ

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投資のすすめ

皆様、投資というとどのようなイメージを持つでしょうか?

 

投資というと、マネーゲーム、ギャンブル、危険、あるいは、億り人、一攫千金といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?私も数年前まではそうでした。

そうしたイメージのものは投機と呼び、投資とは分けて考えられます。

投機とはゼロサム・ゲーム(zero-sum game)であり、集めたお金を奪い合うという仕組みであり、勝つ人がいれば負ける人がいるというものです。これは一獲千金のチャンスがある一方で、ほとんどの初心者は負けてしまいます。デイトレードはこれにあたるとかんがえれます。ギャンブルと同じで、100%増える(倍になる)あるいはそれ以上になる可能性がある一方で、100%を失う可能性もあります。

 

一方で、投資というのはゼロサム・ゲームとは違い、もう少し長期的な目線で考えるべきものです。経済は必ずと言っていいほど、成長します(日本では残念ながら長らく成長が認められませんでした)。それは、人々がより良い暮らしを目指しているためで、企業が大きくなろうとする結果です。投資は、この成長率とともに、自分のお金を成長させるという手法です。これは数年・数十年というスパンで増やしていくという考え方です。

 日本人の中には、投資を恐れ、銀行に預けることが一番だという感覚が根強いように思います。それは、必ずしも悪いものではありませんでした。私の祖父母の時代は銀行に預けるというのは非常に合理的な方法でした。というのも、高度経済成長の時代の金利は10%程度もあったからです。10%の金利が見込まれれば、株式等に投資するよりも、確実なリターンが得られるため、非常に合理的な方法であり、その結果、我々世代にも貯金が重要だと刷り込まれたのだと思います。

しかし、現在は状況が大きく違います。銀行はゼロ金利であり、貯金は額面は減らないですが、お金の価値は下がっているため、相対的に失っていることになるのです。世界で経済成長が起こり、インフレ(物価上昇、長期金利と相関)が数%の割合で起こる一方で、日本では金利がなく、インフレが生じない結果、相対的に日本円の価値が減少することになります。輸入に依存している物品に関しては、そうした影響が強く、ガソリンを例にして言えば、20年前はレギュラーで1Lあたり、100円程度でしたが、今や140円あたりを推移しています。(ガソリン・原油は需要供給で価格が変動するためにこの影響だけではありませんが例示です。)

 

金利ゼロの銀行に預けている行為は、安全と思いがちですが、非常に危険とも言えます。そこで重要なのが、世界の経済成長率に自分の資金を委ねるという方法です。この方法を用いれば、リスクを抑えつつ資産を増やすことが可能です。

アメリカの過去50年間の経済成長率の平均は年10%程度です。株式の個別銘柄(ここの会社)に投資するのではなく、このアメリカの様々な企業全体に投資するという手法を選択すれば、年10%程度のリターンを得ることが可能です。個別銘柄ではなく、指数(日経平均アメリカS&P500、等のこと)に投資をするのが一番合理的な手法であると考えられます。長期的な投資のメリットはこの10%だけではなく、複利にあります。単純に言うと1年で増えた10%も含めた、1.1倍の資金が翌年にはその1.1倍になるという概念が複利です。複利アインシュタインが「人類最大の発明」と称したことが有名ですが、それほどに強力なものです。

複利計算で、10%の年利で、毎月1万円を20年間積み立てると、元本(払ったお金)は240万円ですが、資産は760万円になります。月33300円を20年間10%年利で積み立てると、元本799万円で資産が2530万円になります。

皆様この20年という数値が何を意味するかわかりますか?

 

これは、積立NISAの非課税期間です。つまり、積立NISAの限度額年40万円を20年行うと、2530万円、控えめに年利8%でみても1960万円となり、老後の2000万円問題が解決してしまうということになります。銀行に預けていても元本分にしかなりません。

 

投資は決して怖いものではなく、正しい方法で行えば、自分を守ってくれるものです。まだ投資を行っていない方は是非検討してみてください。また、その際も、ロボアドバイザーやファイナンシャル・アドバイザー、銀行商品等に依存しないように気をつけてください。手数料は1%でも、長期的にはとてつもない額になりますし、皆商売でやっているため、資産を奪われることになりますので、自分で考えて行動することが非常に重要だと思います。